しあわせハムDiary

かわいいハムスターとの楽しい暮らしのガイド

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ハムスターの下痢は危険!原因と症状、治療について徹底解説

はじめてハムスターをお迎えしようとペットショップに行ったとき、私は店員さんにたずねました。

 

「ハムちゃんの健康管理で一番気をつけないといけないことはなんですか?」

 

すると「ハムスターで最も怖いのは下痢です」と返ってきて、それは衝撃を受けたものです。

 

私たち人間だとあまりピンときませんが、ハムスターにとって下痢は命にかかわる危険な病。

 

症状がひどい場合は、半日ほどで死に至ることもあります。

 

それだけハムスターの下痢には細心の注意を払わなければいけないのですが、1つ幸いなのは、飼い方次第で予防できる確率が高いということ。

 

本記事では

  • ハムスターの下痢の症状
  • 下痢を起こす4つの原因
  • 下痢になったときの応急処置
  • 日頃から意識したい予防策
  • 病院へ連れて行くときのポイント

を解説します。

 

ハムスターの下痢について正しく知り、予防に努めましょう。

 

ハムスターの下痢の症状

通常ハムスターのウンチは、米粒のような楕円形です。

 

こげ茶色で、適度な硬さもあるのが特徴。

 

しかし下痢になると

  • 細くやわらかいウンチ
  • 形が無く、ニオイも強いウンチ
  • 非常に強いニオイをともなう、水状のウンチ

になります。

 

うんちがゆるいかな?と感じるくらいは軽度の下痢ですが、おしりやおなかが濡れる水状のウンチはウエットテイルと呼ばれ、大変危険な状態です。

 

ウエットテイルは脱水や栄養不足を引き起こし、最悪の場合は死に至ります。

 

急いで病院へ連れていきましょう。

ハムスターの下痢の原因

ハムスターの下痢には、いろいろな感染経路があり

  • 水分や油分の多いフードの食べ過ぎ
  • 食あたり
  • 寄生虫、細菌、ウイルスに感染
  • ストレス

の4つが主な原因です。

 

それぞれについて補足しましょう。

 

水分や油分の多いフードの食べ過ぎ

野菜や果物はビタミンミネラル、食物繊維が豊富で、ハムちゃんの食事にはぜひプラスしたいもの。

 

しかし水分が多いのも事実なので、与えすぎると下痢を引き起こします。

 

またハムスターの大好物であるナッツ類も油分が多いため、食べ過ぎるとウンチがゆるくなる原因に。

 

ペレットと野菜の割合は8:2~7:3程度にし、果物は週1~2回のご褒美にとどめましょう。

 

ナッツ類はここぞというときのスペシャルおやつとして、大掃除のあとにあげるとハムちゃんも喜びますよ。

 

食あたり

人間が腐った食べ物を口にしておなかを壊すように、ハムスターも傷んだフードを食べると下痢になります。

 

エサを巣箱に隠していないか毎日のお世話で確認し、古いフードを見つけたらすぐに回収しましょう。

 

飲み水も意外と腐りやすいもの。

通常1日1回、夏場は2回、新鮮なお水と交換してくださいね。

 

寄生虫、細菌、ウイルスに感染

不衛生な飼育環境による細菌やウイルスも原因に。

 

まれに寄生虫によって下痢を起こすこともあるでしょう。

 

この場合ウエットテイルであることが多く、ニオイも強烈で、ほかのケースよりも重篤です。

 

すぐに病院へ行くのはもちろん、普段からケージを清潔にすることを心がけましょう。

 

ストレス

環境変化などによるストレスも原因の1つ。

自律神経が狂ったり、免疫力が低下して体調不良につながります。

 

静かで落ち着ける環境作りをし、特にお迎え当初は構いすぎないように気をつけましょう。

ハムスターが下痢になったときの応急処置

ここからは、自宅での応急処置について解説します。

 

もちろん診察を急ぐのが前提ですが、病院へ行くまでの間にできることとして念頭に置いておくと安心です。

 

ほかのハムスターへの感染をふせぐ

複数飼育をしている場合は、ほかのハムスターと隔離しましょう。

 

細菌性やウイルス性の下痢は、別のハムちゃんにうつる可能性があるためです。

 

また下痢の子を第一優先に観察する意義もあります。

 

ケージを2つ3つと並べている方は、下痢の子のケージだけ遠いところに移動してくださいね。

 

はちみつを与える

下痢のときでも、栄養をなるべく摂らせましょう。

 

人間と違って、体の小さなハムスターにはエネルギーの貯蔵分が無いためです。

 

こういうときは、水分が少なく栄養価が高いフードがベスト。

 

サツマイモやカボチャなどの根菜類は、体をあたためてくれるだけでなくビタミンも豊富なので最適です。

 

反対にキュウリやバナナなどの体を冷やす作用がある野菜と果物は避けてくださいね。

 

食欲がない子には、はちみつがおすすめです。

ぬるま湯を小さじ1に、はちみつをほんの少量(測れないくらい)混ぜて舐めさせます。

 

はちみつは、エネルギーとして代謝されるのが早いのが特徴。

 

食後約20分で体に吸収されるので、胃腸への負担も軽くすみます。

 

下痢で失った水分と栄養をすばやく補うのなら、はちみつが有効です。

 

温度を高めに設定する

免疫力が低下していると、体温維持も難しくなります。

 

ハムスターの適温は通常20~26℃ですが、下痢のときは25℃以上にキープできるとよいでしょう。

 

ケージを清潔にする

下痢のときはウンチがいたるところに付着するので、いつもより丁寧に掃除をして下痢の悪化をふせぎましょう。

 

またウエットテイルの場合は、濡れた部分が脱毛したり、かぶれる心配も。

 

やわらかい布で、おしりやおなかの汚れをやさしくふいてあげてくださいね。

ハムスターの下痢の予防

ハムスターの下痢は命にもかかわる危険な状態。

 

何はともあれ、下痢にならないように予防するのが一番です。

 

予防策として、まずは適切な飼育環境を保ちましょう。

 

病原菌が発生しないように、エサや水、またケージ内の衛生に注意を払ってください。

 

傷んだフードはすぐに回収し、新鮮な常温の水を常に用意してあげましょう。

 

くわえて、日頃からビフィズス菌などを与えておなかの菌を強化するほか、ストレスがたまらない環境作りも大切です。

 

👇我が家のハムも大好きなビフィズス菌配合のおやつ。

 

ビフィズス菌はもちろん、複数の乳酸菌が配合され、腸内フローラ(腸内細菌の集まり)を整えます。

 

たんぱく質もプラスできるうえ、食べきりサイズの個包装なのも魅力です。

ハムスターの下痢の治療

自宅療養で治らない場合や、軽度の下痢ではなく重篤なケースでは、必ず病院へ行きましょう。

 

この章では

  • 病院でおこなう下痢の治療
  • 下痢のハムスターを病院へ連れて行くときのポイント

について解説します。

 

病院でおこなう下痢の治療

病院では飼育環境の聴取と糞便検査で原因を特定し、その原因に対して治療をおこないます。

 

薬は抗生物質や栄養剤が主流です。

 

重篤な場合には、下痢止めや点滴を用いることも。

 

軽度の下痢では自宅で回復する可能性もありますが、ひどい場合、特にウエットテイルの状態は深刻です。

 

体が小さいだけにどんどん進行し、48時間以内に残念ながら死亡することがほとんど。

 

早いと半日で…ということもあり得ます。

 

危険なときは一刻の猶予も許されないので、早急に病院へ行きましょう。

 

下痢のハムスターを病院に連れて行くときのポイント

なるべくハムスターに負担をかけないよう、車での移動がベストです。

 

寒い季節や、冷え込む時間帯に連れて行く場合は、寒さ対策も大切。

 

ケージまたはキャリーケースには、カイロを貼って防寒しましょう。

 

必ずカバンなどに入れるようにし、さらに上から毛布をかけると冷気が入るのをふせげます。

 

参考記事:

 

また糞便検査に備えてウンチも持参しましょう。

 

なるべく新鮮なウンチをラップにくるみ、ギリギリまで冷蔵庫で保管しておいたものを持っていってください。

 

獣医さん曰く、この方法がもっとも検査の精度が上がるそうです。

 

なお普段の飼育環境は詳細に伝えましょう。

  • エサの内容と量
  • 掃除の仕方
  • ケージの置き場所や騒音がないか
  • 下痢の症状が出たときのこと

などを、時系列にそってわかりやすく説明できるように準備しておいてくださいね。

 

ハムスターを複数飼育している場合はそのことも伝え、ほかのハムの予防薬も出してもらえるか確認すると安心です。

ハムスターの下痢を正しく理解して、予防と対策を徹底しよう!

今回のまとめです。

  • ハムスターの下痢は死亡率が高く、恐ろしい病気
  • 下痢のときはケージの温度を25℃前後と高めに設定する
  • 水分が少なく栄養価が高いものを食べさせる
  • どうしても食欲がない子には、はちみつが有効
  • 病院へは防寒をして、新鮮なウンチを持参しよう

 

ハムスターの下痢の原因は、水分が多いフードの食べ過ぎや、食あたり、細菌感染、ストレスなど様々です。

 

予防策として日頃からエサ、水、ケージ内の衛生に配慮し、水分や油分が多いフードを与えすぎないように注意しましょう。

 

栄養バランスのよい食事でおなかの健康維持をサポートすることも大切。

 

ハムを怖い下痢から守るためにも、正しい知識をつけて適切な飼育に努めましょう。