ふわふわの毛が生えたハムスターですが、実は寒さが苦手。
季節の変わり目はもちろん、真冬の急激な冷え込みは大敵です。
特に飼い主が留守中に、温度管理がされていなかったために死なせてしまうというケースは意外と多いもの。
そこで今回は、ハムスターの寒さ対策についてくわしくまとめました。
ハムちゃんの適温や、寒さ対策を始める時期、気温に応じた寒さ対策などを解説しています。
飼いハムが健全に冬を乗り切れるよう、正しい寒さ対策をおさらいしましょう^^
- ハムスターの適温
- ハムスターの寒さ対策はいつから必要?
- 室温が20度前後の寒さ対策
- 室温が15度前後の寒さ対策
- 室温が10度以下の寒さ対策
- ハムスターの寒さ対策で注意したい3つのこと
- ハムスターの寒さ対策で冬を乗り切ろう
ハムスターの適温
野生のハムスターが暮らす巣穴の中は、つねに一定の温度を保っています。
そのため、急な温度変化に対応する機能が体に備わっていません。
ハムスターの適温は20~26℃。
1年中この範囲内をキープできるよう、温度管理を徹底しましょう。
特に気温が10℃を下回ると、擬似冬眠に陥るリスクが高まります。
擬似冬眠からの回復は難しく、そのまま死に至ることも多いので注意してくださいね。
ハムスターの寒さ対策はいつから必要?
地域にもよりますが、ぐっと気温が下がるのはだいたい10月頃。
春先も、朝と夜が冷え込みます。
そのため10月頃から4月の上旬にかけては、防寒を心がけたほうが無難です。
また自分の基準ではなくハムスターをよく観察して判断しましょう。
- 巣箱から出てこない
- 動作が鈍い
- 食欲が落ちる
上記の様子が見られる場合は、ハムスターが寒がっている可能性大。
気温という数字だけでなく、ハムちゃんの行動からも総合的に判断してくださいね。
室温が20度前後の寒さ対策
少し肌寒さを感じる、春先や初秋。
これくらいの季節は、身近なグッズや手軽な方法で十分な寒さ対策ができます。
床材を厚めに敷く
いつもより多めの床材を敷くだけなのですが、保温効果は格段にアップします。
通常2~4㎝が目安ですが、寒い季節は5㎝前後たっぷりと入れましょう。
ただし床材が多いと歩きづらそうにするハムちゃんもいるので、その場合は加減してくださいね。
ダンボール
金網ケージの場合に有効なのが段ボール。
網型のケージは通気性に優れている反面、冬が寒くなりがちです。
ケージの上から段ボールをかぶせて、さらにバスタオルなど大きめのタオルをかけると冷気が入り込むのを防げますよ^^
ただしケージ全体をおおってしまうとハムちゃんが苦しいので、空気穴をあけたり一部切り抜くなど工夫してみてください。
発泡スチロール
ダンボール同様、ケージを囲って使います。
ケージ内に冷たい空気が流れ込むのをふせぐので、保温効果が期待できるでしょう。
ダンボールと同じく、通気口を完全にふさがないように注意してくださいね。
カイロ
私たちが衣類に貼るカイロですが、ハムスターの防寒にも一役買ってくれます。
やり方は簡単で、ケージにそのまま貼るだけです。
ちなみに病院に行くときにも有効なので、ぜひお試しください^^
ただし暑すぎたときにハムスターが逃げ込めるよう、ケージの片側だけに貼りましょう。
室温が15度前後の寒さ対策
本格的な寒さ対策が必要になる気温です。
以下の方法を組み合わせて、寒さから守りましょう。
冬用ハウス
巣箱を「冬仕様」に替えるのも有効です。
私たちが衣替えをするように、ハムスターのおうちである巣箱を季節に合わせてチェンジしてあげましょう。
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遠赤外線使用により暖かさをキープしてくれる優れもの。
中でぬくぬく温まる可愛い姿が見られるでしょう^^
小動物用ヒーター
ケージの下に設置できる「パネル式」のヒーターで、ケージの底を温めます。
ケージ内の温度を、+5度くらい上げることが可能です。
ただし、置き方には注意が必要。
底全面を温めると、暑くなりすぎたときにハムスターが逃げ込む場所がなくなってしまいます。
ケージ底の半分~1/3面積を目安に、セットしてください。
設置したあとも、こまめに観察しましょう。
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暖かさ(高温と中低温)を選べるうえ、電気代が1時間あたり約0.3円とリーズナブル。
フレキシブルチューブで、コードをイタズラから保護してくれる点も安心です^^
室温が10度以下の寒さ対策
真冬の平均気温は10度前後。
暖房器具を使わないと、外と変わらないくらいの室温まで下がってしまいます。
寒さ対策の本番と心得ましょう。
エアコン
もっとも寒さが厳しくなる12月~1月は、エアコンの出番です。
24時間自動運転をさせましょう。
電気代が気になってしまうところですが、命には代えられません(>_<)
ハムスターが凍えてしまわないように、外出時でも消さずにでかけてくださいね。
電気毛布
ついに我が家も電気毛布を買いました!
(2022/12/21追記)
うちは今年からチンチラさんも飼っているのですが、適温がハムちゃんと異なります。
そのため去年とは違い、温度管理がとても難しい…。
そこでハム飼い主さんたちの間で話題(?)になっていた電気毛布を購入。
結論、めちゃくちゃよいです!
家全体はやや寒いくらいで(人間は我慢します。笑)、ハムスターケージのみ電気毛布をオン!
電源を「強」に入れてから30分ほどで19℃から25℃までアップします。
👇私はこちらを愛用中です。
あたたかさが3段階に調節可能で水洗いできるのもメリット。
ケージを完全に覆ってしまわないよう、かけ方は配慮してくださいね。
ハムスターの寒さ対策で注意したい3つのこと
ハムスターの寒さ対策は、以下の3点に注意が必要です。
- ケージを窓際や床に置かない
- 暖房器具の取り扱いに注意する
- 布製品は、使える子と使えない子がいる
順番に補足しましょう。
ケージを窓際や床に置かない
1つ目が「ケージの置き場」について。
窓際や床に直置きするのは、よくありません。
窓際はすきま風が入りやすく、床は底冷えしてしまいます。
すきま風が入りにくい適切な場所を選び、テーブルなどの上に置くようにしましょう。
暖房器具の取り扱いに注意する
小動物ヒーターや電気毛布は、暑くなった場合にハムスターが逃げ込める場所を確保して設置しましょう。
ケージ全体をおおうのではなく、1/2~1/3程度は残せると安心です。
また小動物ヒーターは安全性が高いですが、使っているうちに故障することもあります。
思わぬ事故をふせぐためにも、正常に使えるか事前にチェックしましょう。
エアコンをつけて外出する際は、自動運転に設定するのがおすすめ。
自動運転とは、設定した温度になるよう「室温」や「屋外の気温」を考慮して、エアコンが自動で判断する機能です。
このほうが電力も消費しづらく、一定の温度を保てるため安心できますよ^^
布製品は、使える子と使えない子がいる
布製のハウスやふとんは、ハムスターの性格によっては使えません。
場合によっては、以下のような事故が起こる可能性があるからです。
- 布をかじって遊び、歯に繊維が絡まってしまう
- 頬袋にしまい込んで、粘膜が炎症を起こす
- 食べてしまうと、消化できずに腸閉塞を起こす
- 手足に繊維が引っかかり、骨折する
布製品は、飼いハムの普段の行動を観察してから使用するか決めてくださいね^^
ハムスターの寒さ対策で冬を乗り切ろう
寒さに弱いハムスター。
適切な防寒対策をしなければ、体調不良や疑似冬眠に陥るおそれがあります。
ハムスターの適温である20℃~26℃を保てるように、寒さのレベルに応じて対策しましょう。
またハムスターの寒さ対策は、一歩間違えるとケガや病気の原因にもなりかねません。
- ケージを窓際に置かない
- 暖房器具の取り扱いに注意する
- 布製品は、その子の性格を考慮して使う
上記の3点にはくれぐれも注意してくださいね。
大切なハムスターが厳しい冬を元気に乗り切れるよう、しっかりと対策しましょう。
それでは♪
お読みいただきありがとうございました♡