しあわせハムDiary

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ハムスターの目がおかしい?考えられる5つの病気とそれぞれの対策

ぱっちりお目めはハムスターの魅力の1つですが、瞳が大きいゆえに目の病気にかかりやすいのも事実です。

 

ハムスターの目のトラブルでは

  • 目ヤニが多い
  • 涙目
  • 目や目の周辺が赤い
  • 腫れぼったい
  • 目が白く濁っている
  • 目が飛び出ている
  • 目を気にして搔いている

といった症状が見られます。

 

目の病気は放っておくと失明してしまったり、手術が必要になることも。

 

また目薬を嫌がるハムちゃんは多く、点眼が難しいという声もよく聞きます。

 

大切なハムスターを目のトラブルから守るために、目の病気について理解を深めましょう。

 

今回はハムスターの

  • 白内障
  • 結膜炎・角膜炎
  • 緑内障
  • 眼球突出
  • マイボーム腺腫(せんしゅ)

の5つについて解説します。

 

それぞれの具体的な症状、原因、対策などをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

ハムスターの目がおかしいとき考えられる5つの病気

ハムスターの目がおかしいとき考えられる病気は次の5つです。

  • 白内障
  • 結膜炎・角膜炎
  • 緑内障
  • 眼球突出
  • マイボーム腺腫(せんしゅ)

それぞれについて、症状や原因、治療法などを見ていきましょう。

 

ハムスターの目が白い【白内障】

ハムスターの目が白いな…と感じるときは、白内障の可能性があります。

 

白内障の原因は、ほとんどが老化現象によるもの。

 

治らなくても死に直結するものではないので、生活しやすい環境を整えてあげることが大切です。

 

症状

白内障になると

  • 眼球内が白く濁る
  • 目ヤニが多く出る
  • 徐々に目が見えなくなる

といった症状が出てきます。

 

白内障のチェックは、部屋を暗くしておこないましょう。

 

明るい場所ではハムスターの瞳孔が小さくなり、中のレンズが見えないためです。

 

「なんだか最近目が見えていなさそうだな」と感じたら、瞳の中を観察してみてください。

 

原因

白内障の9割以上は老化が原因です。

シニアハムスターの仲間入りをする1歳半頃から、白内障のリスクが高まります。

 

ただし、遺伝、目の外傷、糖尿病や内臓系の病気からくる合併症であることも。

 

原因によって対処法が異なるので、病院できちんと診てもらいましょう。

 

対策

ハムスターはもともと視力が悪く、嗅覚、聴覚に頼って生活しています。

 

そのため白内障になってもそれほど支障はなく、寿命にも直接の影響はありません。

 

ただ目が見えないのでケージの高いところから落下したり、段差でつまづいたりすることが多くなります。

 

二階建てケージは避ける、段差のないレイアウトにするなど、ハムちゃんがケガをしない環境作りを心がけましょう。

 

またケージの掃除をする際は、ハムスターの匂いを残してあげることもポイント。

 

嗅覚で自分の縄張りが確認できれば、ハムちゃんも安心します。

 

治療

残念ながら、根本的な治療法はありません。

 

ハムスターの目は小さすぎるので、外科手術が難しいからです。

 

また老化が原因の場合は、投薬治療もなし。

 

命にかかわる病気ではないので、暮らしやすい環境を整えてあげたらそっと見守りましょう。

ハムスターの目やに、涙が多い【結膜炎・角膜炎】

目を気にしてよく掻いている場合は、結膜炎・角膜炎の可能性が高いです。

 

痒がっているハムちゃんを見ているのは辛いもの。

 

すぐに原因を取り除いてあげましょう。

 

症状

結膜炎・角膜炎の主な症状は

  • 目ヤニ、涙がよく出る
  • 目を気にして掻いている
  • 出血やまぶたの腫れがある

などです。

 

結膜に炎症が起こるのが結膜炎、角膜に炎症が起こるのが角膜炎になります。

 

またハムスターは違和感のある部分を気にする動物。

気をつけて観察していれば早期発見できるので、日々注意深くチェックしましょう。

 

原因

ケージ内のホコリや細菌が目に入ることで炎症を起こします。

 

時には自分の尿がついた手で目をこすったり、毛づくろいをしていて目を傷つけてしまうことも。

 

また床材などにアレルギー反応を起こしている可能性もあるでしょう。

 

対策

結膜炎・角膜炎は悪化しやすいので、異変に気づいたらすぐに診察を受けましょう。

 

またケージ内の衛生環境が原因になっていることも多いので、掃除はこまめに。

 

雑菌やホコリが出やすいトイレ、砂場は、治療中は取り除きます。

 

アレルギーが疑われる場合は、原因となる床材も撤去してください。

 

ただし掃除をしすぎると自分の匂いが消えてしまい、ハムちゃんのストレスに。

 

床材は半分残して、1日おきに掃除しましょう。

 

治療

病院では抗生剤、消炎剤などの点眼薬を処方されるのが一般的。

 

ハムスターが暴れると危険なので、動かないようにしっかり支えてから点眼薬をさしましょう。

 

参考記事:

 

またアレルギーが原因の場合は、原因物質を取り除くことが不可欠。

 

ウッドチップの床材はアレルギーが起きやすいので注意しましょう。

 

アレルギーが出にくく、出血や血尿に気がつきやすい紙製の床材がおすすめです。

 

ハムスターの目が赤い、血が出ている【緑内障】

緑内障とは、目の中の液体成分の水圧が下がってしまう病気。

進行すると失明してしまう危険があるので注意が必要です。

 

症状

緑内障の症状は主に

  • 目ヤニ、涙がよく出る
  • 目を気にして掻く
  • 出血やまぶたの腫れがある

など。

 

また緑内障には自覚症状がある場合と、ない場合があります。

 

自覚症状がない場合、飼い主さんが気づくのは難しいことも。

 

一方、自覚症状がある場合は頭や目に激しい痛みがあり、食欲が落ちる可能性もあるでしょう。

 

原因

キャンベルハムスターは遺伝性の緑内障が多いといわれています。

 

ただし緑内障の原因として最も多いのは、傷ついた眼球からの出血や炎症。

 

この場合、黒目が赤っぽく見えます。

 

眼球が傷つく原因としては、ハム同士のケンカや、伸びた爪で眼球をひっかいてしまうことが多いでしょう。

 

対策

目を傷つけにくい環境作りが大切です。

 

複数飼育はケンカしやすいので避けましょう。

 

ケージ内は、ケガをしにくいレイアウトを意識します。

 

また長すぎる爪も眼球を傷つける一因です。

 

日頃から爪を研ぎやすい環境を整え、伸びすぎた場合は病院で爪切りしてもらいましょう。

 

治療

緑内障によって失われた視力は、元通りにはなりません。

 

眼圧を下げる点眼薬を投与し、進行を食い止めることが治療になります。

 

なお、薬が効かない場合は眼球が飛び出してくることも。

 

ハムスターの目は小さくレーザー治療もできないため、眼球摘出手術をしなければなりません。

 

こうしたことからも、緑内障は未然に防ぐことが何より大切です。

 

ハムスターの目が飛び出る【眼球突出】

実はハムスターの目は、体の構造上飛び出やすいもの。

その原因や対処法について見ていきましょう。

 

症状

眼球突出の症状は

  • 眼球が飛び出ている
  • 眼球が腫れたり、変形している
  • 涙目になっている

など。

 

瞳孔が開いてしまい、目が大きく見えることもあります。

 

眼球突出は、いわゆる“眼球の脱臼”です。

 

ハムスターは眼球が入っている骨のくぼみがとても浅く、まぶたも薄いため、眼球をしっかり押さえることができません。

 

その結果、少しの衝撃や圧迫で眼球が骨のくぼみから飛び出てしまいます。

 

原因

高いところから落下したり、ハム同士でケンカをすると強い衝撃がかかります。

 

また肥満気味の子は、目の奥にたまった脂肪により眼球が押し出されてしまうこともあるでしょう。

 

同じ理由で、頭部の腫瘍や歯周炎でたまった膿が眼球を圧迫することも。

 

さらに強いストレスや興奮状態で体に力が入りすぎることも眼球が押し出される一因になります。

 

対策

眼球突出は簡単になってしまうだけでなく、ハム自身が違和感を感じて眼球をとってしまったり、失明してしまったりと、重症化することも多い病気。

 

大切なのは、眼球突出が起きないような飼育環境を整備することです。

 

  • 複数飼育を避ける
  • ケージ内の衛生、安全を保つ
  • 肥満にしない
  • 虫歯など口腔内の病気を放っておかない

など、予防を徹底しましょう。

 

それでも眼球突出してしまったら急いで病院へ。

 

痛々しくても、無理やり押し込むことはNGです。

 

病院に行くまでの応急処置として、目が乾いてしまわないように生理食塩水で点眼すると良いでしょう。

 

治療

部位が眼球なので、手術はあまりおこないません。

 

抗生物質の点眼薬を投与し、炎症が治まるのを待ちます。

 

炎症が治まると、眼球も自然と元通りになるでしょう。

 

ただし点眼薬はかなりしみるようで、飼い主さんも根気が必要です。

 

もし化膿していれば切開して膿を出したり、重症の場合は眼球摘出手術も考えられます。

 

ハムスターのまぶたが腫れる【マイボーム腺腫(せんしゅ)】

いわゆるものもらいです。

実は私たち人間と一緒で、なりやすい体質があります。

 

症状

まぶたの腫れやくっつきが、病気のサイン。

 

具体的には

  • まぶたが腫れ、目ヤニが出る
  • 目がくっついて開けにくそう
  • まぶたのふちに“おでき”がある

などの症状があらわれます。

 

原因

マイボーム腺というところに脂肪が詰まるのが原因です。

 

肥満気味のハムスターによく見られ、高カロリーな食事が大きな要因になります。

 

ただし人と一緒でものもらいになりやすい体質があるので、再発も多いでしょう。

 

対策

高カロリーのフードが原因で腺が詰まることが多いので、食事改善を徹底しましょう。

 

ひまわりの種など脂質の多い食材を避け、低カロリーでバランスの良いごはんをあげてください。

 

病状が進行すると失明することもあるので、早めの受診をおすすめします。

 

また症状が悪化しないように、ケージ内の衛生を保つこともポイント。

特に雑菌が繫殖しやすいトイレは、こまめな掃除を心がけましょう。

 

治療

軽症であれば、抗生物質の点眼薬で炎症を抑えます。

 

これで効果がなければ、切開して分泌物を出す必要もあるでしょう。

ハムスターの目がおかしいとき考えられる病気まとめ

ハムスターがかかりやすい目の病気は

  • 白内障
  • 結膜炎・角膜炎
  • 緑内障
  • 眼球突出
  • マイボーム腺腫

の5つです。

 

目の病気は油断したり放置していると悪化しやすいもの。

 

早期に発見できれば適切な治療を受けられるので、日々の健康チェックを習慣にしましょう。

 

また結膜炎や緑内障など、普段の飼育環境で未然にふせげる病気もあります。

 

ハムスターがケガしにくい住まい作りや、衛生管理を徹底してくださいね^^