丸っこい姿が可愛らしいハムスター。
食いしん坊な子も多く、ごはんを頬袋いっぱいに詰める様子も癒されますよね。
しかし可愛いからと食べ物を与えすぎると、いつの間にか肥満になってしまうので注意しなければいけません。
実は我が家で飼っているシナモン(ジャンガリアンハムスター♀)も、過去に54gまで太り、ダイエットをした経験があります^^;
ハムちゃんの肥満は様々な病気の原因にもなり、健康に悪影響です。
今回はハムスターの肥満が引き起こす病気やダイエット法について、実体験も踏まえながら解説していきます。
また肥満かどうかのチェックポイントもご紹介しますので、「うちの子って肥満かな?」とお悩みの方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 肥満が引き起こすハムスターの病気
- ハムスターの肥満チェック【体重】
- ハムスターの肥満チェック【見た目】
- ハムスターのダイエット【運動編】
- ハムスターのダイエット【食事編】
- ハムスターの肥満とダイエットまとめ
肥満が引き起こすハムスターの病気
野生のハムスターは、アワやヒエ、麦など「脂肪分の少ない雑穀類」や昆虫を食べており、質素な食生活をしています。
しかしペットの場合、基本の食事にくわえてカロリーの高いおやつをもらえることも多いですよね。
さらに厳しい自然界と違い、あまり動かなくても食料が手に入るため「運動不足」でもあります。
それによって飼育下では、肥満気味のハムちゃんが増えているのです。
ハムちゃんが極度に太ってしまうと
- 脂肪肝
- 動脈硬化
- 腎不全
- 糖尿病
などの病気を引き起こすリスクが高まります。
これらの病気を発見するには血液検査が必要ですが、ハムスターは基本的に血液検査ができません。
さらに無症状期間も長いため、「発病したときには進行しすぎている」ということも珍しくないのです。
また太っているためにケガをしやすくなり骨折したり、皮膚のたるみによって「脱毛」や「皮膚病」を引き起こすことも。
このように、肥満はあらゆる病気の原因になります。
ハムちゃんの健康のためにも、体重管理をしっかりおこないましょう。
ハムスターの肥満チェック【体重】
ハムスターの肥満をふせぐためには、体重をきちんと把握することが大切です。
種類・性別ごとの適正体重は以下のとおり。
- ゴールデンハムスター:オス85~130g、メス95~150g
- ジャンガリアンハムスター:オス35~45g、メス30~40g
- ロボロフスキーハムスター:15~30g(オスメス共通)
キャンベルハムスターやチャイニーズハムスターなどの“ドワーフハムスター”も、ジャンガリアンハムスターの適正体重が目安になります。
👇なお体重を測るときは、0.1g単位で表示されるキッチンスケールを使うのがおすすめ。
2~3日に一回、頬袋にごはんが入っていない時間(夕方~夜)に計測すると良いですよ。
ハムスターの肥満チェック【見た目】
数値はもちろん目安になりますが、あまり「体重だけ」にこだわらなくてもかまいません。
というのも、もともと体長が大きい子なら、適正体重をオーバーしていても問題ないこともあるからです。
それよりも参考にしたいのが、見た目。
以下に4つのチェックポイントを用意したので、あてはまる箇所がないか確認してみましょう。
くびれはある?
上から見たときに、わき腹にくびれはありますか?
くびれがなく、後ろから見て丸っこいのは肥満体形です。
毛づくろいはできる?
太ると体を動かしづらくなります。
日課の毛づくろいができなくなったら太っている証拠です。
おなかの毛はきれい?
太っておなかが出てくると、歩くときに地面にこすれて毛がはげてしまいます。
手に乗せたときや水を飲んでいるときに、おなかがはげていないか確認しましょう。
足のつけ根がたるんでない?
足に脂肪がついていないか確認しましょう。
足のつけ根が何重にもたるんでいたり、プヨプヨした触り心地なら危険信号です。
ハムスターのダイエット【運動編】
太る原因の1つは運動不足です。
まずは回し車などで運動量を増やし、消費カロリーを上げましょう。
あまり回し車を使わないハムちゃんの場合、サイズが合っていない可能性があります。
- ジャンガリアンハムスター:直径15センチ
- ゴールデンハムスター:直径20センチ
上記が推奨サイズになるので、ぜひ参考にしてみてください。
そのほかトンネルなどのおもちゃも有効です。
野生のハムスターは地下で暮らしているため、トンネルが大好きな子は多いですよ^^
参考記事:
また一回り大きなケージに買い替えて移動量を増やす、部屋んぽをさせるなどの方法もおすすめ。
適切な運動で、ダイエットを試みましょう。
ハムスターのダイエット【食事編】
実のところ、食事改善がもっとも効果的かもしれません。
シナモンが痩せたのも、食事の見直しが大きかったと思います^^;
食事改善には、次の4つが有効です。
- 適正量を与える
- 脂肪の多い食べ物を与えない
- ミックスフードは避ける
- ダイエット用ペレットに替える
順番に見ていきましょう。
適正量を与える
主食であるペレットは、体重の5~10%を与えます。
その量でも太ってしまうなら、少しずつ減らしてみましょう。
ただし各メーカーによって目安量が違うこともあるので、パッケージの表示を参考にしてみてください。
脂肪の多い食べ物を与えない
ひまわりの種などの種子類・ナッツ類は、1粒でも高カロリー。
与えすぎればあっという間に太ってしまいます。
こういった脂肪の多い食べ物は、週1回程度の「スペシャルおやつ」にとどめましょう。
ミックスフードは避ける
ミックスフードとは、種子類、穀類、ドライフルーツ、チーズなどがミックスされたハムスター用のエサです。
ミックスフードの弱点は、ハムスターが選り好みしてしまうこと。
ハムちゃんが好むのは、基本的にカロリーの高い食べ物です。
結果、好きなものばかり取ってしまい「カロリーオーバー」になります。
シナモンも、ミックスフードはカロリーの高いものばかり選んでいました…。汗
ハムスターの主食には、ミックスフードよりペレットがおすすめですよ。
ダイエット用ペレットに替える
主食のペレットを、ダイエット用に替えるのも一案です。
カロリーをおさえて作られているため、成長期や妊娠中のハムスターには向きませんが、高いダイエット効果があります。
👇シナモンに与えていたのがこちら。
ハムスターが野生でも食べている「良質な穀物」を主原料としたヘルシーなペレット。
低脂肪でカロリーが抑えられているため、ダイエットに最適です。
健康成分で知られるプロポリスも含んでおり、健やかな体づくりをサポートします。
👇よりカロリーが抑えられたタイプがこちら。
こちらも良質な穀物がベースとなったペレット。
ダイエットメンテナンスよりも、低カロリーとなっています。
脂肪燃焼効果のある「L-カルニチン」も配合されており、太り気味なハムちゃんの体重管理に最適です。
ハムスターの肥満とダイエットまとめ
ハムスターの肥満対策についてまとめました。
体重が増えすぎてしまうと、脂肪肝や動脈硬化、糖尿病といった病気の原因になります。
太り気味のハムちゃんには、すぐにでもダイエットを試みましょう。
肥満チェックには、体重測定と、見た目での判断が有効。
ふれあいタイムや部屋んぽの際に、ハムスターの体を観察してみてくださいね。
また実際のダイエットでは、主に「食事改善」が効果大です。
おやつを控える、ダイエット用のペレットに替えるなどして減量に努めましょう。