小動物ペットのなかでも特に人気があるハムスター。
お世話がそれほど難しくないことから「初心者向き」といわれることもあります。
しかし実際にハムスターを飼ってみると、大変だなと思う部分も少なくありません。
本記事では、ハムスターを飼う前に知っておきたい「11個の心構え」をまとめました。
「予期せぬトラブル」や「想定外の悲しさ」に戸惑うことがないよう、ハムちゃんをお迎えする前にぜひご一読くださいね^^
ハムスターを飼うなら覚悟すべき「11個の心構え」
ハムちゃんの飼育で懸念されることはいくつかあります。
1つずつ見ていきましょう。
夜行性です!一人暮らしやマンションの人は大丈夫?
ご存じの方も多いと思いますが、ハムスターは夜行性です。
昼間は大人しくてほとんど巣箱から出てきませんが、夜中になると活発に動きます。
特に回し車の音は、苦手と感じる方も少なくないようです。
マンション住まいで近所の目が気になる方などは、事前に考慮しておきましょう。
ハムスターのお留守番について
旅行などで家を空ける場合、1泊2日くらいであればハムスターだけでお留守番ができます。
いつもより多めにエサを置いておき、家を出る直前に新しいお水に替えればOKです。
しかし2泊以上のお留守番は、心配なので避けたほうが無難。
知人やペットホテルに預ける、ペットシッターにお願いするなどの対策が必要になるでしょう。
またハムちゃんが病気のときや高齢の場合は、誰かに預けるのも心配です。
これまでのように、気軽に旅行などには行けなくなるかもしれないことを想定しておきましょう。
犬や猫など、ほかの動物と一緒に飼わない
ハムスターは捕食される側の生き物なので、犬や猫は基本的に怖がります。
もし犬や猫を飼っていたら、部屋を分けるなどの対策をしましょう。
モルモットやうさぎ、小鳥などの小動物は、ハムスターと同じ部屋にケージを置くことができます。
しかし思わぬ事故を起こす危険もあるため、一緒に遊ばせたりすることはやめておきましょう。
お金と時間がかかる
ハムスターは初期費用こそあまりかからず、お世話の時間もそれほどかかりません。
しかし飼育していく中でお金がかかる場面は出てきます。
たとえばハムスターは暑さや寒さに弱いため、冷房と暖房は必須。
電気代もかかってきます。
またデリケートな動物なので、体調を崩して病院に行くこともあるでしょう。
病気でなくても定期的に健康診断には行ったほうが良いので、お金と時間がかかることを想定しておくと良いですね。
手乗りにならない子もいます
ハムスターにも個性があり、慣れやすい子と慣れにくい子がいます。
臆病だったり、警戒心が強いハムスターには「手乗り」も難しいかもしれません。
時間をかけて接することで少しずつ慣れる場合もありますが、その子の性格を受け入れる覚悟でお迎えすることが大切です。
参考記事:
噛まれても寛大な気持ちで
ハムスターは、理由もなく私たちを噛むことはありません。
本来ハムスターは捕食される側の生き物で、とても怖がり。
自分から戦いに足を突っ込むこともなく、平和主義でもあります。
しかし身の危険を感じたときは、飼い主さんに噛みつくこともあるでしょう。
そのとき「可愛いと思えなくなる」というのでは、ハムちゃんも可哀想ですよね。
寛大な気持ちでお世話ができるかどうか、自分に問いかけてみましょう。
参考記事:
ハムスターアレルギーについて
ハムスターの毛、フケ、唾液などが原因でハムスターアレルギーを起こす人もいます。
軽度であればマスクをするなどの対策で症状を抑えられますが、ひどくなると飼育が難しくなる場合も。
心配な方は病院でアレルゲン検査を受けてから、ハムスターのお迎えを検討してみてください。
またアナフィラキシーといって、ハムスターに噛まれたことが原因で急性のアレルギー症状を起こすことも稀にあります。
過度に恐れなくても大丈夫ですが、知識として頭に入れておきましょう。
家族の同意を得る
ハムスターを飼う前に、事前に家族の同意を得ておきましょう。
あなたがメインでお世話をするのだとしても、体調を崩して家族にお世話を代わってもらうことがあるかもしれません。
あとで認識のズレが生じないためにも、ハムスターの特徴や金銭面に関してしっかり共有しておいてください。
子どもとの関わらせ方
子どもには、ハムスターの正しい知識を教える必要があります。
小さいお子さんの場合、悪気なくハムスターを傷つけてしまったりストレスを与えてしまう可能性も高いでしょう。
良くない行動には「どうしてダメなのか」という理由と、適切な接し方を伝えることが大切です。
ハムスターの一生を見守ることは、子どもにプラスの影響を与えてくれます。
ぜひお子さんに命の尊さを学ばせてあげてくださいね。
つねに情報収集を続ける
ハムスターは、犬や猫と違って「ペットとしての歴史」がまだ少ないもの。
解明されていない部分も多々あります。
デリケートな動物なので病気にもかかりやすいですが、できる検査も限られています。
たとえば犬が受けられる検査を、ハムちゃんができないことは多いです。
そしてハムスターを診察できる獣医さんも決して多くはありません。
そんな状況なので、ハムちゃんの飼い主さんはつねに「飼っているハムスターのために何ができるか」の情報収集を続ける必要があります。
ときには調べてもどうにもならない場面も出てきますが、愛ハムに対して最善を尽くすことができるか考えてみましょう。
寿命が短いことを覚悟する
ハムちゃんとのお別れは意外にも早くやってきます。
大切に思えば思うほど、その瞬間は悲しいものです。
ゴールデンハムスターという種類では、平均寿命が2.5~3年。
ジャンガリアンハムスターでは、平均寿命が2~2.5年といわれています。
生き物の宿命として、出会った以上は必ず別れのときを迎えなければいけません。
長くても3年ほどのハムスターの生涯。
その月日に自分がどう向き合えそうか、いま一度考えてみましょう。
参考記事:
ハムスターがいる暮らしは想像以上に幸せです
とにかく「かわいい!」という理由で飼い始めたハムスター。
実際に飼育してみると知らないこと、大変なこともいっぱいでした。
もっと勉強しておけばよかったと思うことも1つや2つではありません^^;
また、生き物と暮らすのは楽しいばかりでなく悲しいこともセットです。
でも覚悟を持ってお迎えし、正しい知識を身につけ、責任を果たそうと努力することが大切なのだと思います。
いろいろ書きましたが、ハムちゃんのいる暮らしは想像以上に幸せなもの。
この記事が少しでも「ハムスターをお迎えしようか迷っている方」の参考になれば幸いです^^